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ベトナム人女性バン・ディン・ホン・ブーさんが創立し、英語発音練習アプリ「ELSA Speak」を開発したスタートアップ企業エルサ(ELSA)はこのほど、シリーズAラウンドと呼ばれる初期段階の資金調達で、米国の投資ファンドから700万USD(約7億8300万円)の出資を受けた。
出資したのは、グーグルが立ち上げたベンチャーファンド「グラディエントベンチャーズ(Gradient Ventures)」で、同ファンドは人工知能(AI)分野のスタートアップ企業に投資している。出資を受けた企業は、グーグルのAI専門家であるレイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)氏やアストロ・テラー(Astro Teller)氏、マティアス・デュアルテ(Matias Duarte)氏などからアドバイスを受けることができる。
エルサは2016年に設立された。ディープラーニング技術を応用した音声認識分野のAIの開発に成功し、AIが英語学習者の発音を矯正するアプリを開発した。このアプリは現在、世界101か国の約400万人に利用されている。
ブーさんは、グラディエントベンチャーズからの支援を喜び、今回調達した資金で更なる開発を進め、日本やインドネシア、インドなどに市場を拡大する方針を示した。エルサはこれまでに米国やアジアでの資金調達で、計1200万USD(約13億4000万円)の出資を受けているという。