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不動産仲介大手CBリチャードエリス(CBRE)ベトナムが発表した報告によると、2020年にハノイ市で売り出された新規集合住宅は前年比▲52%減の約1万8000戸で、2015年以降で最少となった。市東部での供給数が多く、全体の44%を占めた。
2020年の成約戸数は約1万8500戸で、新規供給戸数を上回った。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックで国際線の運航が制限され、外国人に対する住宅販売が停滞する中、ベトナム人が購入者の大半を占めた。
2020年10~12月の平均販売価格(付加価値税(VAT)や修繕費含まず)は1m2当たり1412USD(約14万7000円)で、前年同期に比べ+3%上昇した。注目すべきは、ザーラム郡とロンビエン区で初めて高級物件が売り出されたことと、市東部での価格が過去最高値を更新したことだ。
CBREは2021年に2万4000~2万6000戸が新たに供給されると予測。住宅市場の傾向としては、新しい住宅地区の拡大と既存地区での高級化が進み、低価格物件は環状3号線の外側に移るとみている。販売価格は前年比+4~6%上昇すると予測している。