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建設省がこのほど発表した2019年のハノイ市とホーチミン市の住宅価格と不動産市場に関する報告によると、両都市では集合住宅価格の値上がり幅に6.5倍の差があった。
ハノイ市の集合住宅の平均値上がり率は前年比+0.54%で、クラス別ではAクラス(高所得者向け)が+0.44%増、Bクラス(中所得者向け)が+0.94%増、Cクラス(低所得者向け)が+1.94%増だった。一戸建ては+3.01%増。
一方、ホーチミン市の集合住宅では平均値上がり率が+3.52%で、Aクラスが+3%増、Bクラスが+3.66%増、Cクラスが+3.75%増。一戸建ては+8.99%増だった。ホーチミン市の集合住宅の平均値上がり率は、ハノイ市の6.5倍強となった。
ベトナム不動産仲介協会(VARS)のグエン・バン・ディン副会長は、ホーチミン市の不動産市場がハノイ市より人気がある理由について、不動産投機の機会が多いことを挙げている。不動産の取引件数は両都市であまり差はないが、ハノイ市では住宅の実需が多く市場が安定しているのに対し、ホーチミン市では投機目的の住宅購入が多い。
ディン氏によると、ホーチミン市では2018年から2019年にかけて不動産案件の認可審査と管理が厳しくなり、供給数が大幅に減少した。特にCクラス物件はほとんど売りに出されず、価格が1.5倍に上昇した。また、両都市の同様の条件の住宅を賃貸する場合、ホーチミン市の方が価格を高く設定できて投資効率が高いことも、人気の理由だという。