![]() (C) kinhtechungkhoan ![]() |
英系総合不動産サービス会社のサヴィルズ・ベトナム(Savills Vietnam)が発表した2020年におけるハノイ市とホーチミン市のホテル市場レポートによると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けて、2都市の客室稼働率と宿泊料金はともに急激に低下した。
ハノイ市における同年の供給客室数は5つ星16軒と4つ星19軒、3つ星32軒の計1万0020室で、前年比+2%増加した。
同年10~12月の客室稼働率は前期比+12ポイント上昇、前年同期比▲42ポイント低下の33%にとどまった。一泊あたりの平均宿泊料金は同▲5%、同▲39%低下の70USD(約7300円)。通年では、客室稼働率が前年比▲44ポイント低下し、過去15年で最低値となった。一泊あたりの平均宿泊料金も同▲29%低下し、直近5年で最も低かった。
ホーチミン市では、同年の客室稼働率は前年比▲54ポイント低下の20%。一泊あたりの平均宿泊料金も同▲19%低下した。また、同年に3600室超の客室が供給停止となった。この背景には、同年にホーチミン市を訪れた外国人観光客数が前年比▲85%、国内観光客数も同▲54%と大幅に減少したことがある。
サヴィルズ・ベトナムは、新型コロナウイルスワクチンの開発によりホテル市場が向こう2年で改善し、2024年までに完全に回復すると予想している。