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ベトナム国家銀行(中央銀行)取引所は7日、米ドル売値を1USD=2万3400VNDから300VND(約1.28%)ドン安へと調整し、1USD=2万3700VNDとした。一方、ドル買値は提示されていない。
米ドル価格と米国債利回りの大幅な上昇に伴い、通貨ドンの切り下げ圧力は高まっていた。現状に則したドル売値の調整は、以前から多くの専門家によって予測されていたものだった。
商業銀行の平均為替レートは年初から▲3.5%切り下げた。一方、闇市場の為替レートは1USD=2万4120VND~2万4220VNDで安定している。闇市場と商業銀行の為替レートの差は7月に比べて縮小した。
ベトナム投資開発銀行証券[BSI](BIDV Securities)によると、中央銀行は年初からこれまでに外貨準備高を原資に、大規模なドンの買い支えを実施してきた。現在の外貨準備高は約977億USD(約14兆円)で、ピークの1100億USD(約15兆8000億円)から減少した。