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2019年に試行が始まったベトナム人のカジノ入場について、財政省は試行期間を2年延長し2024年までとする方向でベトナム共産党政治局に意見を仰ぐよう政府に提案した。
これに先立ち、南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック市(島)でカジノ「コロナ・フーコック(Corona Phu Quoc)」を運営している地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のフーコック観光開発投資(Phu Quoc Tourism Development And Investment)は、キエンザン省の賛成のもと、試行期間を3年延長し2025年までとするよう財政省に要請していたが、今回の動きで要請が却下されたことが分かった。
政治局は2016年、フーコック島と東北部地方クアンニン省バンドン経済区のカジノ2案件に対しベトナム人の入場の試行を認めた。ただし、フーコック島のガインザウ村(xa Ganh Dau)で2019年1月に開業した「コロナ・フーコック」だけが営業しており、バンドン経済区のカジノの建設はいまだ実現していない。
政治局の決定によると、同事業の試行期間は2022年に終了することになっている。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が試行事業にマイナスの影響を及ぼしたことを背景に、財政省は試行期間の延長を提案した。
なお、「コロナ・フーコック」は雇用創出だけでなく、フーコック島への観光誘致にも大きく貢献しているとみられている。2021年末までの累積売上高は3兆2180億VND(約196億円)、入場者数は24万0560人で、うちベトナム人が65.6%を占めた。2022年1~6月期の売上高は5700億VND(約35億円)だった。