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韓国系シネマコンプレックス最大手のCJ CGVベトナム(CJ CGV Vietnam=CGVベトナム)は1~3月期、売上高591億ウォン(約62億円)、営業利益93億ウォン(約9億8000万円)を計上したと発表した。
売上高は前年同期比+125.6%増加。また営業利益は+71億ウォン(約7億5000万円)増加し、四半期別では過去最大となった。同社が現在、営業利益を計上している国はベトナムとトルコのみだが、トルコの場合は5000万ウォン(約530万円)と小規模で、ベトナムが世界でも突出している。
好調の一要因としては、テト(旧正月)に合わせて上映されたベトナム映画「Nha Ba Nu(The House Of No Man)」がある。同作品は興行収入4750億VND(約27億3000万円)を突破し、ベトナム映画の歴代興行収入ランキングで1位を記録した。同作品へ製作投資をしたのは、同じCJグループのメディア企業CJ ENMだ。同社はCJ CGVベトナムとの連携で、映画の配給や製作に力を入れている。
CGVベトナムは、現地の映画制作会社などとの協業により、昨年には40本のベトナム映画を上映した。映画制作者の育成にも力を入れており、その一環として短編映画制作事業も進めている。ここで制作された映画は、フランスのカンヌ国際映画祭にも出品された。
CGVは4~6月について「映画市場の景況回復と世界的な大作の公開により、好実績が続くだろう」と述べた。