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グエン・スアン・フック首相は22日、シンガポールのリー・シェンロン(李顯龍)首相と会見し、1979~1980年期のベトナムとカンボジアの関係についてのリー首相の発言に抗議した。両首相はタイの首都バンコクで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席しており、会見はリー首相が提案した。
リー首相は、タイ元首相プレーム・ティンスーラーノン氏の死去を受けた5月31日のフェイスブック(Facebook)への投稿で、ベトナムがカンボジアを侵略・占領したとの認識を示していた。フック首相は、当時のベトナムの役割についてのシンガポールの認識が正しくないことは歴史が証明しており、ベトナムとカンボジアの人々、特にクメール・ルージュからカンボジアの人々を解放するために犠牲となった数十万人のベトナム軍人の遺族の心を深く傷付けたと述べた。
リー首相は、ベトナムを傷付ける意図はなく、インドシナの悲しい歴史の一章があってようやく今日の平和・安定・繁栄があることを強調したかったと説明。シンガポールはベトナムとの友好・信頼関係を重視しており、ベトナムが地域の平和・安全・安定・発展の維持に果たしてきた役割と貢献を評価していると述べた。
両首相は、今回の会見で相互理解を深めたことを確認し合い、未来に向けて全ての分野における両国の戦略的パートナーシップを推進することで合意した。