![]() (C)tuoitre ![]() |
ベトナムのブイ・タイン・ソン外相は16日夜、ウクライナのドミトロ・クレーバ外相と電話会談し、緊迫するウクライナ情勢について話し合った。なお、ソン外相はこれに先立つ15日夜、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とも電話会談している。
ソン外相はこの会談で、国際紛争や意見の不一致は国際連合憲章と国際法の基本原則、特に独立・主権・領土保全の尊重の原則に従い、平和的な手段で解決されるべきというベトナムの一貫した立場を改めて主張した。
同氏は、ロシアとウクライナの両国が共に(旧ソ連時代から)ベトナムにとっての良き友人であると強調。国際法を遵守して互いの正当な利益を考慮に入れる形で長期的な解決策を探るべく対話と交渉を続け、当事者である両国の自制により緊張を緩和させることを強く望んだ。
同氏はまた、在ウクライナのベトナム人を含む民間人が避難するための「人道回廊」を設置し、民間人の安全を確保するための措置を講じるよう、ウクライナ政府に要請した。
一方、ウクライナのクレーバ外相は、今後もベトナムとの協力関係を維持・強化したい意を示し、現地に住むベトナム人の安全な避難に向けて最善を尽くすことを約束した。
さらにソン外相は、ウクライナに対する人道支援を行うべく、国際的な取り組みに参加していく方針を示した。また、双方はウクライナが平和を取り戻した後、両国間の交流・協力を再開することで一致した。