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ベトナムのブイ・タイン・ソン外相は15日夜、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と電話会談し、ウクライナ情勢について話し合った。
ソン外相はこの会談で、国際紛争や意見の不一致は国際連合憲章と国際法の基本原則、特に独立・主権・領土保全の尊重の原則に従い、平和的な手段で解決されるべきというベトナムの一貫した立場を改めて主張した。
同氏は、関係各国の自制により緊張を緩和させ、国際法を遵守して互いの正当な利益を考慮に入れる形で長期的な解決策を探るべく、対話と交渉を続けることを提案。
同氏はまた、ロシア側が引き続き在ウクライナのベトナム人を含む民間人が避難するための「人道回廊」を設置し、民間人の安全を確保するための措置を講じるよう要請した。
一方のラブロフ外相は、地域と国際舞台における平和・安定・開発協力へのベトナムの役割と貢献を評価し、ウクライナ情勢に関する最近の進展を共有したほか、現地のベトナム人の安全な避難を支援するために最善を尽くすことを約束した。
双方はまた二国間関係についても話し合った。ソン外相はこの席でロシア側に対し、在ロシアのベトナム人コミュニティの生活やビジネスに有利な条件を整えるよう要請した。
なお、ロシア軍による侵攻が始まる前の在ウクライナのベトナム人は約7000人とされ、首都キエフ(約800人)、ハリコフ(約3000人)、オデッサ(約3000人)などの大都市と、ヘルソン、ドネツク、リヴィウなどいくつかの小都市に居住していた。
12日午後4時までに、ウクライナから近隣諸国へ避難したベトナム人は約4500人。このうち、ポーランドとルーマニアに避難した約1200人がベトナム政府の手配した特別便で帰国した。