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東京都内で開催される日経フォーラム第28回「アジアの未来」に登壇するため日本を訪問しているチャン・ルウ・クアン副首相と林芳正外務大臣は、25日午後1時25分から約30分間にわたり会談を行った。
林外相は冒頭、日越外交関係樹立50周年及び日ASEAN友好協力50周年という両国にとって歴史的な節目である今年のクアン副首相の訪日を歓迎し、「自由で開かれたインド太平洋」を実現していく上で重要なパートナーであるベトナムと引き続き緊密に連携していきたいと述べた。
これに対してクアン副首相は、主要国首脳会議(G7広島サミット)の成功に祝意を表すとともに、広範な戦略的パートナーシップに基づいて両国関係の更なる発展のため尽力していきたいと述べた。
林外相とクアン副首相は、二国間関係及び国際場裏における連携について意見交換を行った。
林外相は、5月21日の首脳会談の際に、円借款3件に関する書簡の交換ができたことに触れつつ、ベトナムの更なる経済発展のため、日本の技術と知見を活かせる分野において円借款を活用し、積極的に支援する用意があると述べた。
一方のクアン副首相は、これまでの日本の経済協力によるベトナムの社会経済発展に対する支援に謝意を表し、双方は日本の政府開発援助(ODA)案件が円滑に実施されるよう協力していくことで一致したほか、日本を訪れるベトナム人に対するビザ免除を検討するよう求めた。
双方はまた、東シナ海・南シナ海情勢、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応やミャンマー情勢において、引き続き連携していくことを確認した。