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- 入国管理官が客の航空券を破る
- 被害に遭った台湾人客がSNSで投稿
- ベトナムと台湾で大きな反響
南部メコンデルタ地方キエンザン省フーコック島を訪れた台湾人観光客の女性が帰国の飛行機に乗るため手続きを受けていた際、入国審査官に航空券を破られた出来事がソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で話題となっている。
女性(匿名希望)が語ったところによると、入国審査官から「このまま帰国できると思うな」と大声で脅されたとのこと。女性と家族は5泊6日の旅程でフーコック島を訪問した。観光を楽しんだ後、家族4人で出国手続きをしていたとき、思わぬトラブルに見舞われた。
家族4人は当初、同じ列に並んでいたが、入国審査官が別々に審査を受けるよう指示したという。女性はトラブルを振り返って以下のように話している。
「2人の子どものうち、1人が体調を崩してしまったので、夫がその子を抱き上げて、私がもう1人の子を抱っこしていました。係員に2人一緒に審査を受けてもいいかと尋ねたところ、許可がもらえたので、そのつもりで列に並びました」
「ところが、夫が先に出国手続きをしていると、入国審査官が突然、家族の分はやりたくないから、別の列に並んで待つように言われました。理由を尋ねると、理由などないとの回答が返ってきました」
隣の列の人たちが次々と出国手続きをしていくのを横に見ながら、このまま出国手続きを受けられないかと女性が尋ねると、入国審査官は女性のパスポートと航空券を取り上げ、家族全員の目の前で航空券を破り、カウンターから出てきて、「今日は家に帰れると思うな」と怒鳴った。女性はあまりのショックで、何が起きているのか理解できなかったという。
不当な扱いを受けた女性は、入国審査官との押し問答をやめて、すぐツアーガイドに連絡した。女性が今回の出来事について、13日にSNSで投稿すると、ベトナムと台湾の双方で大きな反響を呼び、台湾でも大きく報じられた。
翌14日には、フーコック空港入国管理局の代表者が旅行会社を通じて、女性と家族に謝罪のメッセージを送った。女性は「彼らは、謝罪したい、どのように解決すればいいかと尋ねました。私は彼らの謝罪を受け入れましたが、投稿は削除しないと伝えました」と述べた。
最後の最後でケチがついた今回のフーコック旅行だが、女性は「旅行自体には大変満足しています。旅行会社のサービスと、家族を心から心配してくれたツアーガイドには本当に感謝しています」と語った。