2日に発生した現金30億ドン(約2200万円)を搬送中の自動車が路上で強盗にあった事件(※関連ニュース参照)で、6日、地元公安によって犯人が逮捕された。逮捕されたのは、ホーチミン市ビンタン区在住で運転手のグエン・ダン・チュン・ギア(27・男性)、その母親のダン・ホン・トゥ(50)、そして共犯のヤン・フー・フン(33)、ゴ・ティ・フン(38)夫婦の4人。
事件後、公安は、被害者であるレ・ティ・ホン・チャンさん(27・女性)の証言と現場検証の手がかりをもとに、犯人を特定、運転手のギアに対する疑惑を強めた。5日、公安は母親のトゥの自宅を強制捜査し、10億ドンを超える現金を発見。この証拠によってトゥを事情聴取したところ、彼女は自分が事件の首謀者であることを認めた。
調べによると、トゥは、息子が定期的に銀行に現金を運んでいることを知り、この犯行を計画、息子とフン夫妻を巻き込んで実行に及んだ。2日朝、トゥは息子から車の色とナンバーの連絡を受けると、フン夫妻と3人で待ち伏せし、息子の運転する車を尾行、3区のゴ・トイ・ニエム通りとバー・フイン・タン・クアン通りの交差点でわざと自分のバイクを衝突させた。息子が車から降りたところ、車内に押し入り、チャンさんと息子を縛り上げ、口をふさぎ、車を2区のタオ・ディエン地区まで走らせた。そこで、現金30億ドンを全て奪い、バイクタクシーで逃走。奪った現金はフン夫妻と分けたという。