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ニャーゾン港の秘密~フランス植民地時代のサイゴン~

2016/02/11 04:58 ICT配信

トゥーグー国旗掲揚台と英雄の物語

 ニャーゾン港の建設から3年後の1865年10月、フランスは船が港を出入りする際の目印となるよう、トゥーグー国旗掲揚台を建設させた。国旗掲揚台は、壮大且つ苦難を伴ったサイゴンの移り変わりを黙って見つめてきた証人でもあると言えるだろう。

 1945年9月23日、簡素な武装のベトナムの自衛小隊が、十分に武装した英国軍の大隊と衝突した。小隊はトゥーグー国旗掲揚台の下で勇敢に戦い、犠牲となった。この時、英国軍の指揮官は、前線で戦った敵側の戦士たちに敬意を表し、英国の旗を掲げる前に銃で礼砲を放つよう大隊に命じたという。

 今日、ニャーゾン港は賑やかな貿易港のひとつというだけでなく、かつてと同じく貨物を運ぶ中心地となっている。時折、外国の客船も迎える。今、この場所にベトナム民族の英雄たちと故ホー・チ・ミン主席の遺物はわずかしか残っていない。

 トゥーグー国旗掲揚台もまた、戦争の傷跡は残っておらず、世界各国のカラフルな国旗を掲げた船を眺めることもない。いずれも今は曲がりくねって海へと流れるサイゴン川に映し出され、100年前の活気にあふれた月日を忘れてしまったかのように静かにたたずんでいる。

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