ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

古き良きテトの風物詩7選

2018/02/16 06:07 JST配信
(C) Bao Nghe An
(C) Bao Nghe An 写真の拡大.

 ベトナムに古くから伝わり現代でもテト(旧正月)に欠かせない風物詩7選を紹介する。

1.「バインチュン(Banh chung=ちまき)」作り

 テトが近づくと、老若男女問わず家族総出でバインチュンを作る。赤い炎を上げる薪に大きな鍋をかけバインチュンを茹でながら、この1年の話に花を咲かせる。家族が集結し共に作業をする年に一度の機会でもある。



2.新春の書

 昔のテトと言えば、書道家らが道に店を広げて書を披露する光景が思い起こされる。ベトナムの民族の文化や歴史において貴重な伝統だ。書家は子供の学業成就や家業の商売繁盛など客の要望に応じて赤い紙に墨で心、福、徳などを意味する言葉を書く。



3.お年玉

 お年玉の習慣は古くから伝わり、子供の幸福や幸運を願う意味合いがある。しかし、現在では祈願よりも金銭など物質的な要素に重きが置かれるようになりつつある。



4.お供物―果物の盛り合わせ

 果物の盛り合わせはご先祖様を祀る祭壇になくてはならないテトのお供物だ。供えられる果物は地域によって異なるが、いずれも新年がより幸多き年になるよう、満ち足りた年になるよう願いが込められている。



5.のぼり旗

 のぼり旗には昨年の邪気を払う意味合いがある。テトの元日の1週間前にあたる旧暦12月23日の「オンタオの日(Ngay ong Tao)」「オンコン・オンタオの日(Ngay ong Cong ong Tao)」などと呼ばれる「かまど(台所)の神様の日(吐君節)」に揚げられ、旧暦の1月7日に下げられる。のぼり旗はテトを表す慣用句「白い脂身に玉ねぎの塩漬け、のぼりの赤い掛け軸に爆竹、緑のバインチュン」でも触れられている。現在ではのぼり旗を揚げる習わしを続ける家庭は非常に少なくなった。



6.書初め

 書家や教師、学者などが行う習慣のひとつで、初詣の後に掛け軸や赤い紙に言葉や文字を書く。書初めは他人の言葉を借りるのではなく、自分で考えた言葉でなくてはならない。内容は氏名や住所だったり、家族友人や仕事や学業に対する思いや意気込みなど様々だ。



7.新芽摘み

 新芽摘みは家庭に幸福を呼び込むための習慣。かつては丈夫な植物とされるフサナリイチジクやガジュマルなどの木の芽が摘まれていた。しかし近年では誤った摘み方により木が傷んでしまわないように、芽摘みの代わりに幸せをもたらす芽が多く付いた桃の枝やキンカンの鉢植えなどを選ぶようになっている。

[Thai Binh, Bao Nghe An, 11/02/2018 11:32, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
「ザ・グランド・ホーチャム」、ベトナム人のカジノ入場が可能に (17:51)

 政府はこのほど、一定の条件を満たしたベトナム人に対し、国内の一部のカジノへの入場を認める決議第8号/2025/NQ-CPを公布した。同決議は即日施行された。  政府は、以下の3か所のカジノでベトナム人の入場...

朝日生命、地場生命保険会社を買収へ 初の海外保険会社のM&A (17:48)

 朝日生命保険相互会社(東京都新宿区)は、地場生命保険会社であるMVI生命(MVI Life、ハノイ市)を買収する手続きを開始することについて、MVI生命の親会社であるザ・マニュファクチャラーズ・ライフ・インシュア...

地場グレムシー、ホーチミンでUAVカメラ工場を着工 (16:13)

 無人航空機(UAV)向け撮影機器を製造する地場グレムシー(Gremsy)はこのほど、ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHTP)でUAV向けカメラモジュール生産工場を着工した。  工場は面積2万5721m2の敷地に建設...

貧しい人々の「最期の眠り」を見届けて20年、無償で葬儀を行う男性 (11/30)

 ホーチミン市ニャーベー村には、貧しい人々や身寄りのない人々の最期を見送ることに人生のすべてを捧げてきた男性がいる。  地元の人々は、ニャーベー村74集落の長であるレ・バン・サンさんを、親しみを込...

ベトナム企業の9割が国際貿易の拡大に自信、HSBC調査 (15:48)

 香港上海銀行(HSBC)が先般発表した国際貿易調査「グローバル・トレード・パルス2.0」によると、ベトナム企業の9割が今後2年間で国際貿易を拡大できると考えており、世界平均の87%をわずかに上回った。  同...

 ホーチミン:市内初の共同利用型AI研究拠点が運用開始 (14:52)

 地場総合インターネットメディア運営大手VNGコーポレーション[VNZ](VNG Corporation)とベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)は、市内にある本社ビル「VN

30年までのダナン市文化産業発展計画、芸術文化の中心地に (13:28)

 南中部地方ダナン市文化スポーツ観光局はこのほど、2030年までの同市の文化産業発展計画に対する専門家らの意見を聴取するワークショップを開催した。ミーケービーチの1kmの海岸を広大なキャンバスに見立てて、...

無印良品ホーチミン1号店がリニューアルオープン、国内最大旗艦店 (13:09)

 株式会社良品計画(東京都文京区)は27日、ホーチミン市にある1号店「ムジ・パークソン・レタントン(MUJI Parkson Le Thanh Ton)」(35Bis-45 Le Thanh Ton, phuong Sai Gon, TP. Ho Chi Minh)を国内最大の旗艦店...

シイエヌエス、NTQソリューションとDX・AIで協業 (12:13)

 アプリケーションシステムの設計・開発などを手掛ける株式会社シイエヌエス(東京都品川区)は、ICTソリューションを提供する地場NTQソリューション(NTQ Solution、ハノイ市)との間で、日本市場におけるデジタル...

25年の世界で最も人口が多い都市、ホーチミンは1400万人で20位 (6:04)

 国際連合はこのほど、世界の都市化に関する調査レポート「World Urbanization Prospects 2025」を発表した。レポートによると、インドネシアの首都ジャカルタは人口約4200万人で、世界で最も人口が多い都市とな...

2024年度の日本語教育実態調査結果、出身国別でベトナムが3位 (4:49)

 文部科学省の総合教育政策局日本語教育課はこのほど、2024年度の日本語教育実態調査に関する結果を発表した。文部科学省では、日本国内の外国人等に対する日本語教育の状況を把握するため、年に一度「日本語教...

ハノイ市人民委主席が健康上の問題で退任、後任は早稲田OBのタン氏 (4:47)

 ハノイ市共産党委員会副書記で、同市人民委員会主席を兼任するグエン・ドゥック・チュン氏が、突発的に発生した健康上の問題により退任することが決まった。同氏は中央政策戦略副委員長に転任することになって...

中国のスタバ「チャジ」が店舗網拡大、手話対応型店舗もオープン (4:36)

 中国のティードリンクチェーン「覇王茶姫(CHAGEE=チャジ)」は、ホーチミン市での事業拡大を加速しており、年内に21店舗を新たに出店する計画を明らかにした。同社はすでに市内で17店舗を展開しており、ベトナ...

ライフデザイン・カバヤ、ベトナム向け木造建築の製造者規格を発表 (3:31)

 建築工事の請負及び施工などを手掛けるライフデザイン・カバヤ株式会社(岡山県岡山市)は、2024年4月よりベトナム建設省傘下の建設科学技術研究所(IBST)とともに、ベトナム向け木造建築の製造者規格(TCCS)の策定...

SWCC、地場SACOMと日本総代理店契約 汎用巻線の競争力強化 (2:10)

 電線・ケーブルや電力機器部品、巻線などの製造販売を手掛けるSWCC株式会社(旧商号:昭和電線ホールディングス株式会社、神奈川県川崎市)のグループ会社で、電線・ケーブルを中心に取り扱う日本国内総合商社の...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved