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ホーチミン市予防医療センター感染症対策課のレ・ホン・ガー医師によると、テト(旧正月)前後から同市内で麻疹(はしか)が猛威を振るっており、新暦2019年に入ってから現在までに978人の感染が確認されたという。
麻疹は2019年初めから流行し始めて、年初5週間だけで757人の感染者が入院。その後も感染者は増え続け、現在までに978人の感染者が出ている。市内全域で感染者が確認されており、特にビンタン区、ビンタイン区、トゥードゥック区、7区、8区、ビンチャイン郡で流行している。
ガー医師はこの現状について、「感染者のうち95%以上は、麻疹の予防接種を受けておらず、このことは市民の間で麻疹や予防接種に対する理解が進んでいないことを意味する。現在、市内で発生している麻疹の大流行の背景には、そうした認識の薄さに加え、世界規模での麻疹の流行がある」と警鐘を鳴らした。
一方、同じく感染症のデング熱と手足口病については収束の兆しが見えるという。このうち2018~2019年度のデング熱感染者は現時点で6067人となっており、週ごとに感染者の減少が確認されている。但し前年比で見てみると、依然として高い水準にあるので注意が必要だ。ホーチミン市熱帯病病院では、テト期間中に毎年30~40人のデング熱感染者が来院するが、今年は50人が来院している。手足口病は急速に勢いが衰えており、2018~2019年度の現時点までの感染者は386人となっている。
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