ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ハノイの大気汚染度、東南アジアでワースト2位

2019/03/11 05:29 JST配信
(C) tuoitre.vn
(C) tuoitre.vn 写真の拡大.

ハノイ市に拠点を置き、環境分析を専門とする非営利組織グリーン・イノベーション・センター(GreenID)は5日、世界における大気汚染度の2018年調査結果を発表し、ハノイ市がジャカルタに次いで東南アジア地域の都市の中で汚染度が深刻であることが明らかになった。

 調査では、2018年に世界62か国3095都市で大気1m3中の微小粒子状物質PM2.5の濃度が計測され、年間平均値に基づき国別・首都・都市・地域別の汚染度順位がつけられた。順位が高いほど汚染度が深刻であることになる。

 国別ではベトナムが32.9μg(マイクログラム)で17位、首都別ではハノイ市が40.8μgで12位、東南アジア地域の都市別ではジャカルタの45.3μgに次いで2位だった。ホーチミン市は26.9μgで15位だった。

 GreenIDによれば、大気汚染は将来的に人々の生計と健康に多大なる害を及ぼすと指摘している。また、大気汚染による労働力に対する損害額は2250億USD(約25兆2000億円)、大気汚染に起因した医療費も数兆USD(1兆USD=約112兆円)に上るとされている。

 国別の上位10か国と数値は次の通り。

1.バングラデシュ(97.1)
2.パキスタン(74.3)
3.インド(72.5)
4.アフガニスタン(61.8)
5.バーレーン(59.8)
6.モンゴル(58.5)
7.クウェート(56.0)
8.ネパール(54.2)
9.アラブ首長国連邦(49.9)
10.ナイジェリア(44.8)

 首都別の上位10首都と数値は次の通り。

1.インド・デリー(113.5)
2.バングラデシュ・ダッカ(97.1)
3.アフガニスタン・カブール(61.8)
4.バーレーン・マナーマ(59.8)
5.モンゴル・ウランバートル(58.5)
6.クウェート・クウェート(56.0)
7.ネパール・カトマンズ(54.4)
8.中国・北京(50.9)
9.アラブ首長国連邦・アブダビ(48.8)
10.インドネシア・ジャカルタ(45.3)

【関連記事】

ハノイ:大気汚染が観測史上最悪の数値を観測、ロンビエン区でAQI341 (2019/11/19)
ハノイ:連日の濃いスモッグ、気象の逆転現象でPM2.5濃度上昇 (2019/09/20)
資源環境省、「ハノイの大気汚染は東南アジアワースト2位」報道を否定 (2019/04/04)
エコカー向け部品の輸入関税に優遇措置―財政省が法令作成へ (2019/03/22)
ハノイ:中心部乗り入れの自動車から料金徴収へ (2018/11/12)
ハノイ:古いバイクを20年から回収、バイクの管理規定を公布へ (2017/06/22)
フック首相、大気汚染対策で20年までの国家行動計画を承認 (2016/06/13)
ハノイ:深刻な大気汚染、PM2.5は連日環境基準超える (2016/03/10)

[tuoitre.vn 16:16 06/03/2019, T].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ゴック中央監査委員長、ハノイ市党委書記に転任 (6:17)

 グエン・ズイ・ゴック中央監査委員長が、政治局の決定により、ハノイ市共産党委員会書記(2025~2030年任期)に就任した。同決定は4日に発表された。  ゴック氏は1964年生まれの61歳。北部紅河デルタ地方フン...

ホーチミン市、「ユネスコ創造都市ネットワーク」に認定 (6:02)

 ホーチミン市がこのほど、映画部門の「国連教育科学文化機関(ユネスコ)創造都市ネットワーク(UNESCO Creative Cities Network=UCCN)」に認定された。ベトナムでUCCNに認定された都市としては4都市目となる。映...

日本政府、日越友好親善への寄与でマイン元書記長ら3人に叙勲 (5:51)

 日本政府は3日、令和7年(2025年)秋の外国人叙勲受章者を発表した。この中で、ベトナム人3人が叙勲を受けた。  ノン・ドゥック・マイン元書記長(85歳)とグエン・タン・ズン元首相(75歳)は、日本・ベトナム間...

IT学ぶ身長110cmの「小さな孤児」、大学卒業までの道のり (2日)

 混み合う大学の中庭で、身長110cmのグエン・ティ・フオンさん(女性・23歳)は、まるで小学生が足早に歩く大学生たちの中に迷い込んだかのように見える。  フオンさんは北部紅河デルタ地方ニンビン省旧キムソ...

アジア太平洋U35若手リーダー、歌手チー・プーが選出 大谷翔平も (5:31)

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の枠組みで、アジア太平洋若手起業家リーダーフォーラム(APEA)2025が開催され、同地域における35歳以下の優秀な若手リーダー141人のリストが発表された。ベトナムからは...

大正製薬子会社のハウザン製薬、ベトナムで薬用育毛剤発売 (4:30)

 大正製薬株式会社(東京都豊島区)子会社で地場製薬最大手ハウザン製薬[DHG](Hau Giang Pharmaceutical)は、新ヘアケアブランド「RiHair(リヘア)」を正式に立ち上げ、第1弾製品として

東京ガス、ビンロン省のニアショア陸上風力発電プロジェクトに参画 (3:51)

 東京ガス株式会社(東京都港区)は、風力発電の開発・建設・運転などを手掛ける地場チュオンタイン・ズエンハイ・ウインドパワー(Truong Thanh Duyen Hai Wind Power=TTDH)への出資について、チュオンタイン・ベ...

日本女子大学、ホーチミン市建築大学と学術交流の大学間協定締結 (2:45)

 日本女子大学(東京都文京区)は9月30日、ホーチミン市建築大学(UAH)との間で、学術交流に関する大学間協定を締結した。  日本女子大学にとって、ホーチミン市建築大学は37校目の協定大学となる。また、ベト...

ザン国防相、訪越の米戦争長官と会談 協力拡大へ (4日)

 ファン・バン・ザン国防相は2日、ベトナムを公式訪問した米国のピート・ヘグセス戦争長官(国防長官)と会談した。ヘグセス戦争長官は2日と3日にベトナムを公式訪問した。  双方は、今回の訪問は越米国交正常...

中部の大規模洪水、死者数が38人に増加 6人が依然行方不明 (4日)

 農業環境省によると、10月末から中部で断続的に発生している豪雨と、これに伴う洪水により、11月3日午後5時までに、38人が死亡し、6人が依然として行方不明となっている。また、負傷者数は76人に上っている。 ...

フンイエン省:中国と合弁による自動車工場が着工、投資額490億円 (4日)

 地場系コングロマリット(複合企業)ゲレシムコグループ(Geleximco Group)と中国の大手自動車メーカーである奇瑞汽車(Chery Automobile)による合弁会社GEL-O&Jオート(GEL-O&J AUTO)は30日、北部紅河デルタ地方フ...

小学1年生から英語を必修科目に、首相決定 (4日)

 政府はこのほど、「2025~2035年に学校教育で英語を第2言語とする計画および2045年までのビジョン」を承認する首相決定第2371号/QD-TTgを公布した。  小学校では現在3年生から教えている英語を、2030年まで...

25年10月の製造業景況感PMI、15か月ぶり高水準 (4日)

 米国のS&Pグローバル(S&P Global)が発表した2025年10月のベトナム・PMI(製造業購買担当者指数)は54.5となり、9月の50.4から大幅に上昇した。節目の50を大きく上回り、景況感の改善ペースは2024年7月以来で最も...

ハロン湾の電飾を撤去、8億円投資も使用せず長年放置 (4日)

 東北部地方クアンニン省は、同省のハロン湾にある4つの岩に設置されたものの、故障したまま長年放置されていた照明設備を撤去した。  住民は、照明設備の撤去により、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界...

11月施行の新規定、電子送金の報告義務など (4日)

 11月に施行される新規定4本をまとめて紹介する。 1. 金融機関・外国銀行支店の格付け  金融機関・外国銀行支店の格付けに関するベトナム国家銀行(中央銀行)の通達第21号/2025/TT-NHNN(11月1日施行)によ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved