ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
RSS
Login
 ようこそ ゲスト様 
VietJo ID

韓国軍によるベトナム民間人虐殺、韓国政府が控訴

2023/03/09 18:04 JST配信
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.

 韓国のソウル中央地方裁判所が2月上旬、ベトナム戦争時に韓国軍によって家族を虐殺されたベトナム人女性グエン・ティ・タインさんに対する賠償金の支払いを韓国政府に命じる判決を下した件で、韓国国防部が控訴したことが分かった。

 韓国国防部はプレスリリースの中で、「事実に基づいた控訴審の判決に向けて、裁定プロセスに全面的に協力し、関連当局と引き続き相談していく」と述べた。

 一審裁判の判決では、1968年に韓国軍海兵隊第2旅団(青龍部隊)がベトナム南中部沿岸地方クアンナム省ディエンアン村(xa Dien An)フォンニャット・フォンニ集落で住民74人を殺害した際、タインさんを銃撃して家族を殺害したと認定。タインさんは個人として2020年に訴訟を起こし、韓国政府を提訴した。

 ソウル中央地裁は一審裁判でタインさんに対する3000万ウォン(約310万円)の支払いを韓国政府に命じる判決を言い渡した。韓国の裁判所が、ベトナムでの虐殺事件の被害者に対し、韓国政府の賠償責任を認めたのはこれが初めて。

 ソウル中央地方裁判所は、複数人の証言や証拠を審査し、「韓国軍による虐殺で原告が家族を失い、自身も重傷を負ったことは事実。このような行為は明らかに違法だ」と結論付けた。

 タインさんは2015年4月、韓国の博物館の招きによりソウルを訪れ、虐殺の経験についてスピーチを行った。この際、ベトナム戦争に従軍したある韓国人僧侶が土下座して謝罪したが、ベトナム戦争に参戦した多くの退役軍人は、タインさんの話は「でっち上げ」だとして否定している。

 韓国軍はベトナム戦争時に南中部沿岸地方ビンディン省、同ニントゥアン省、同フーイエン省、同クアンガイ省で何千人もの民間人を虐殺したとされている。ベトナム戦争における韓国軍の虐殺について長年にわたり調査を続けてきた韓国人ジャーナリスト・歴史研究者のク・スジョン氏の調査によると、韓国軍による虐殺で死亡したベトナム人の数は9000人に上るという。

【関連記事】

外務省、韓国軍によるベトナム人虐殺の控訴審判決を歓迎 (2025/01/24)
韓国軍によるベトナム民間人虐殺、政府責任認めた一審判決支持 (2025/01/21)
韓国軍による民間人虐殺、ベトナムが「歴史的事実の尊重」を要請 (2023/03/10)
クアンナム省:ハーミー虐殺55周年追悼式、韓国人団体が謝罪 (2023/02/15)
韓国軍による虐殺、ベトナム政府は提訴検討せず「国民の実質的利益を追求」 (2023/02/10)
ベトナム戦争での韓国軍の虐殺、政府の責任認定 韓国裁判所 (2023/02/09)
ベトナム戦争での韓国軍による虐殺の目撃者、初めて韓国の法廷で証言 (2022/08/12)
クアンナム省:ハーミーの虐殺50周年、韓国人団体が土下座 (2018/03/13)

[VnExpress 14:28 09/03/2023, A].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースと自社過去記事を参考に記事を編集・制作しています   利用規約   免責事項
新着ニュース一覧
世界のデジタル銀行トップ100、ベトナムからTNEXなど2社選出 (14:19)

 アジア地域の銀行専門誌「アジアンバンカー(The Asian Banker)」のグローバルリサーチ・コンサルティング部門であるTABインサイツ(TABInsights)が発表した「世界のデジタル銀行ランキングトップ100(World’s Top...

実在の人物を模したAIコンテンツ、識別ラベル義務化 5月から (14:09)

 人工知能(AI)法をガイダンスする政令第142号/2026/ND-CPが5月1日に施行された。これにより、実在の人物の音声や画像を模したAIコンテンツに対して、容易に識別可能なラベル表示などが義務付けられる。 ラベ...

商工省、5月6日を「ベトナムロジスティクスの日」に制定 (13:55)

 商工省はこのほど、毎年5月6日を「ベトナムロジスティクスの日」、毎年5月の第1週を「ベトナムロジスティクス週間」とする決定第1065号/QD-BCTを公布した。  この決定は、経済社会の発展や国際統合、国家競...

半世紀の時を超え、古びた水筒が導いた兵士の帰郷 (10日)

 北中部地方クアンチ省の「火の土地」に眠ること半世紀以上、烈士(戦死者)であるチャン・ミン・トゥエンさんは、親族によって故郷へと連れ帰られた。トゥエンさんの帰郷への旅は、50年以上も地中に埋もれ、変形...

韓国仮想通貨取引所ビッサム、SSI証券子会社と提携 取引所設立へ (13:18)

 韓国の仮想通貨取引所を運営するビッサム(Bithumb)は、大和証券が出資する国内大手独立系証券会社SSI証券[SSI](SSI Securities)のデジタル技術子会社であるSSIデジタル(SSI Digital

越印企業が27件の協力合意、航空や観光・ハイテク分野で (6:20)

 インドのムンバイで7日、ベトナム・インドビジネスフォーラムが開催され、同国を訪問していたトー・ラム書記長 兼 国家主席が立ち会う中、両国企業間で27件の協力合意が交わされた。これらの合意は、貿易促進か...

薬物依存者管理に電子監視装置を試験導入、ベトナムが開発 (6:01)

 西北部地方ディエンビエン省警察は7日、公安省傘下麻薬犯罪捜査警察局(C04)と協力し、地域社会にいる薬物依存者に対して電子監視装置を装着する試験的モデルを同省で導入した。ディエンビエン省は、ハノイ市と...

ホーチミン青年文化会館にスターバックストラック店舗が登場 (5:24)

 ホーチミン市サイゴン街区(旧1区)の青年文化会館の敷地内に、米国のコーヒーチェーン大手であるスターバックス(Starbucks)のフードトラックが突如出現し、若者の間で新たなチェックインスポットとして話題を集...

ホーチミン:国内初のリバーシブルレーン道路導入、渋滞緩和へ (5:11)

 ホーチミン市建設局は現在、タンソンニャット街区(旧タンビン区)のコンホア(Cong Hoa)通りに国内初となる「3方向道路(リバーシブルレーン)」モデルを導入するための分離帯設置工事を進めている。5月15日から導...

ベトジェットエア、インド航空関連大手2社と戦略的協力 (4:37)

 国内最大手の格安航空会社(LCC)ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、インドのムンバイでこのほど、同国を訪問していたトー・ラム書記長 兼 国家主席の立ち会いのもと、インドの

26年4月の新設外資企業318件、前年同月比で安定推移 (3:15)

 各省・市の計画投資局のデータによると、2026年4月に全国で新規設立された外資企業および支店、営業所、駐在員事務所の数は前月比+1.3%増、前年同月比+0.3%増の318件となり、前年と同水準で安定した推移を示...

ホーチミン:国際畜産展示会、5月20日から開催 (2:19)

 ホーチミン市タンミー街区(旧7区)のサイゴンエキシビション&コンベンションセンター(SECC:799 Nguyen Van Linh, phuong Tan My, TP. Ho Chi Minh)で、5月20日(水)から22日(金)まで、「第10回国際畜産展示会(I...

ベトナム航空、スリランカ初直行便を10月就航 (9日)

 全日空(ANA)が出資するベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は、2026年10月からホーチミン市とスリランカ最大都市コロンボを結ぶ初の直行便を就航

ラオカイ省:絶景の泥舞台、棚田ランニング大会に300人が参加 (9日)

 西北部地方ラオカイ省(旧西北部地方イエンバイ省)のムーカンチャイ村(xa Mu Cang Chai)で1日、棚田をコースとしたユニークなランニング大会「水張りの季節の足跡(Dau chan mua nuoc do)」が開催され、国内...

ユネスコ、カオバン地質公園の世界ジオパーク認定を4年延長 (9日)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)はこのほど、新規12か所のユネスコ世界ジオパークを認定するとともに、再審査を通過した44か所に認定証を授与した。ベトナムからは東北部地方カオバン省の「ノンヌオック・カオ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved