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降雨量不足により貯水ダムの水位が低下し続けている。ベトナム全国では8日までに、水力発電所11か所が一時的に稼働を停止した。
北部地方の◇ソンラ水力発電所(西北部地方ソンラ省)、◇ライチャウ水力発電所(同ライチャウ省)、◇フオイクアン水力発電所(同ソンラ省・ライチャウ省)、◇タックバー水力発電所(同イエンバイ省)、◇トゥエンクアン水力発電所(東北部地方トゥエンクアン省)の5か所。さらに、北中部地方・南中部沿岸地方で3か所、南中部高原地方で2か所、東南部地方で1か所(チアン水力発電所、ドンナイ省)が稼働を停止。
北部は降雨量不足による電力不足の影響が特に大きくなっている。全国水力発電所の中で出力が最も大きいソンラ水力発電所(出力2400MW)、出力3位のライチャウ水力発電所(同1200MW)はいずれも同地域にある。
出力2位のホアビン水力発電所(西北部地方ホアビン省、出力1920 MW)は稼働を続けているが、このまま発電を維持できるのは12日~13日が限度となる見通し。
商工省傘下電力調整局によると、北部全域の発電所の合計出力のうち、水力発電所の出力の割合は、全体の43.6%と大きな割合を占めている。しかし、貯水ダムの水位低下により、同地域の水力発電所の一部が稼働停止、または稼働率が低い水準となっている。
北部地方、北中部地方、東南部地方の貯水ダムの水位は非常に低い水準となっており、その多くではタービンが稼働できない水位となっている。一方、南中部沿岸地方、南中部高原地方では、貯水ダムの大半は水位がタービン稼働に必要なレベルにあるものの、流量は最低限に留まっている。
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