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- 地域差別の男性TikTokerに罰金処分
- 動画内でサイゴン市民と文化を誹謗中傷
- 虚偽情報の提供・情報歪曲などで行政処分
ホーチミン市情報通信局は2日、同市の文化および治安について誤った情報を発信したとして、ティックトッカー(TikToker)の男性に750万VND(約4万5000円)の罰金処分を科した。
これに先立つ3月中旬、ティックトッカーとして活動するニャット・ハイ・ビエット・トゥオット(何でも知ってるニャット・ハイ)氏は、サイゴンの人々を誹謗中傷する動画を投稿。
同氏は、投稿した動画の中で、バイクに乗った2人組の男たちが個人商店からスナック菓子を奪って逃走する様子を撮影した映像を流し、「サイゴンでは、携帯電話やネックレス、カバンだけでなく、スナック菓子さえひったくられてしまう。なぜサイゴンでこれほどまでに盗難が多いのかって?それはこの土地の文化によるものだ」と持論を展開した。
さらに同氏は、「サイゴンの連中は昼夜関係なく酒を飲む。北部では酒の肴にちゃんとした物を頂くが、南部の奴らの酒の肴といったら、マンゴーやグアバなどろくでもないものばかり。挙句にはスナック菓子でも一杯やれる」、「ハノイでひったくりが発生すれば、必ず周囲の人々が協力して、ひったくり犯を取り押さえてくれるが、サイゴンの連中は自分のことしか考えないので誰も助けてくれない。犯罪者にとっては、まさに理想郷だ」とコメントした。
同氏による偏見に満ちた発言の数々は、地域差別と民族間の分裂を助長するものとして批判が集まり、多くの視聴者が当局による厳しい処分を望んだ。
今回の騒動を重くみた情報通信局が調査に乗り出し、郵便・通信および情報通信(IT)分野における行政違反の処分を規定する政令第15号/2020/ND-CPに照らし合わせ、同氏に「虚偽情報の提供、情報の歪曲、機関・組織・個人の誹謗中傷」の行為があったとして行政処分を科すこととした。