ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

映画「サイゴンボディガード」落合賢監督インタビュー【後編】

2016/04/17 05:00 JST配信
(C) VIETJO
(C) VIETJO 写真の拡大
(C) Saigon Bodyguards
(C) Saigon Bodyguards 写真の拡大

―――今後、もし再びオファーがあればベトナム映画でメガホンを取りたいですか。

ぜひやらせて頂きたいです。もちろん「サイゴンボディガード」の成功次第ではあるのですが、続編の話も出ています。今はロサンゼルスが拠点で、日本で仕事がある時は日本に行くという形なのですが、今後ベトナムで仕事があればベトナムとロサンゼルスを行ったり来たりする、そういう風になっていきたいです。

―――今後の展望と、新たに挑戦していきたいことを教えてください。

監督としては、米国で長編映画をつくるというのが僕が目指していたゴールの1つなので、近い将来に米国で作品を作りたいなと思っています。ただ、アジアを中心に活動していくというのも続けていきたいので、ベトナム、タイ、台湾、韓国などで活動できるようになればいいなと思います。

僕の作品に共通するテーマは、自分探しの旅やアイデンティティなんです。やはり日本で生まれ育って、米国で20代を過ごしたということもあって、日本では日本人扱いされない一方で、米国では日本人扱いされる。そういうバックグラウンドもあって、「居場所を探す」というテーマが根底にある気がしますね。

居場所というのは、実際の場所というよりは心の拠り所や人だったり物だったり仕事だったりするんですが、自分の心の拠り所、つまり自分の居場所を主人公が探していくというテーマの作品に惹かれるので、今後もそういった作品を作っていけたらと思います。

―――ベトジョーの読者に向けて、『サイゴンボディガード』の見所と、一言コメントをお願いします。

この作品は「相棒」の話で、2人のボディガードが七転八倒しながら与えられた仕事をこなしていく、つまりクライアントを守っていくんですが、そんな中で、1人じゃできないことを2人で成し遂げる。お互い寄り添って2人の絆を築き上げていくという話が主軸にある中で、いろんなアクションやコメディーや恋愛が入ってきます。

でもやはり、見所はアクションとコメディーの部分なので、タイ・ホアさんのコメディーの部分とキム・リーさんのアクションを観てもらいたいですね。恋愛にはチー・プーさんも入ってきますし、キャストもすごく魅力的な人たちが揃っています。

――――――

落合賢監督プロフィール

落合賢(おちあい・けん)

1983年生まれ。東京都出身。高校卒業後に渡米し、南カリフォルニア大学で映画製作を学んだ。大学卒業後は、アメリカ映画協会付属大学院(AFI)映画監督科で修士号を取得。

短編と長編合わせて30本以上の作品を国内外で監督し、ショートショートフィルムフェスティバルで東京都知事賞(「ハーフケニス」2009年)及び国土交通大臣賞(「井の中の蛙」2010年)、ローマ国際映画祭最優秀国際短編映画賞(「ハーフケニス」2009年)など数々の賞を受賞。2013年には、ウエンツ瑛士主演の「タイガーマスク」が公開。2014年公開の「太秦ライムライト」は、米国など世界中で広く上映され、大きな注目を集めた。

【関連記事】

落合賢監督のベトナム映画「サイゴンボディガード」、ハリウッドでリメイク (2020/11/11)
ベトナム映画「パパとムスメの7日間」落合賢監督インタビュー【後編】 (2019/01/27)
ベトナム映画「パパとムスメの7日間」落合賢監督インタビュー【前編】 (2019/01/20)
ベトナム映画「パパとムスメの7日間」、公開5日で興行収入400億VND突破 (2019/01/05)
ベトナム映画「パパとムスメの7日間」プレミア試写会、原作の五十嵐貴久氏も登壇 (2018/12/21)
落合賢監督の新作ベトナム映画「パパとムスメの7日間」、12月28日公開 (2018/12/19)
「ベトナム映画祭2018」、横浜で開幕―ベトナムフェスタin神奈川で無料上映も (2018/09/05)
「ベトナム映画祭2018」、横浜で9月1日から―大阪・東京・名古屋でも順次開催 (2018/08/25)

前へ   1   2   次へ
[2016年4月17日 ベトジョーニュース A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ニンビン省:国内最大級の教会「ランバン教会」が落成 (13日)

 北部紅河デルタ地方ニンビン省ザーバン村にあるランバン(Lang Van)教区は8日、約10年の建設期間を経て新たな教会「ランバン教会」の落成式を行った。  ランバン教区は1885年に創設された歴史ある教区で、19...

世界の美味しい料理トップ100、ベトナム料理が16位 和食は6位 (13日)

 世界中の伝統料理などを紹介するグルメサイト「テイストアトラス(TasteAtlas)」はこのほど、2025年版「世界の美味しい料理トップ100(Best Cuisines in the World)」を発表した。ベトナム料理は16位にランクイン...

「25年冬の人気観光地」にホーチミンが選出、トリップアドバイザー (13日)

 世界最大の旅行プラットフォーム「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」は、世界6か国(米国、英国、フランス、オーストラリア、インド、日本)の旅行者への意識調査とサイトの利用状況データをもとに、2025年冬...

車いすでピックルボールに打ち込む人々 (7日)

 グエン・バン・フアンさん(男性・40歳)は毎週、東北部地方クアンニン省からハノイ市まで100km以上の道のりを三輪バイクで走り、ピックルボールに打ち込んでいる。フアンさんにとって、ピックルボールは障がいへ...

ホーチミンに自由貿易区を設立、国会決議 (12日)

 国会は11日、ホーチミン市に自由貿易区を設立して投資を誘致し、地域経済の中心地とするための特別制度の試行に関する決議を賛成多数で採択した。同市の開発にかかる特別制度の試行に関する2023年の国会決議第9...

国会、司法関連の法律2本を可決 受刑者の権利と義務を規定 (12日)

 国会は10日、改正刑事判決執行法および拘留・勾留・居住地制限措置に関する法律を含む、司法に関連する法律2本を可決した。  このうち、改正刑事判決執行法は15章180条で構成され、2026年7月1日に施行され...

国会、国家管理関連の法律4本を可決 汚職防止規制強化 (12日)

 国会は10日、◇汚職防止法の一部を改正・補足する法律、◇改正国会・人民評議会監視活動法、◇国民対話法・苦情申し立て法・告発法の一部を改正・補足する法律、◇国際条約法の一部を改正・補足する法律を含む、国...

25年1~11月期の新規設立企業17.8万社、前年同期比+20.9%増 (12日)

 財政省傘下統計局(NSO)が発表したデータによると、2025年1~11月期に全国で新規設立された企業は前年同期比+20.9%増の17万7993社、登録資本金の合計は同+20.9%増の1753兆2190億VND(約10兆3000億円)だった。同...

フェニカーと韓国緑十字、健康診断施設をハノイに開業 (12日)

 韓国の製薬会社である緑十字ホールディングス(GC Holdings=GC)はこのほど、ハノイ市で健康診断施設「GC&フェニカー・ヘルスケアセンター(GC&Phenikaa Healthcare Center)」を開業した。  同施設は、地場...

25年11月新車販売台数統計、月間販売台数は年内最多 (12日)

 ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2025年11月におけるVAMA加盟企業とVAMA非加盟企業を合わせた新車販売台数(TCモーターおよびビンファスト=VinFast含まず)は前月比+4%増、前年同月比では▲11%減の3...

国会、交通・インフラ関連の法律3本を可決 遅延・欠航の補償など (12日)

 国会は10日、◇改正民間航空法、◇改正建設法、◇改正計画法の交通・インフラ関連の法律3本を可決した。  このうち、改正民間航空法は11章107条で構成され、2026年7月1日に施行される。  注目すべき点とし...

国会、社会・経済関連の法律14本を可決 報道規制の強化など (12日)

 国会は10日と11日、社会・経済分野に関する14本の法律を可決した。可決された法律は以下の通り。 ◇改正報道法 ◇疾病予防法 ◇改正大学教育法 ◇改正投資法 ◇改正預金保険法 ◇改正国家準備法 ◇破産再生

財政省、暗号資産取引市場の管理委員会を設立 (12日)

 国家証券委員会(SSC)は10日、財政省が「暗号資産取引市場管理委員会」を設立したと発表した。同委員会は、暗号資産市場を専門的に監督する国内初の機関となる。SSCのブイ・ホアン・ハイ副委員長が、暗号資産取...

国会、ザービン国際空港プロジェクトの実施を承認 (12日)

 国会は11日、北部紅河デルタ地方バクニン省で計画されているザービン国際空港建設プロジェクトの投資方針を承認する決議を採択した。投資総額は約196兆3780億VND(約1兆1600億円)となる見通しだ。  同空港は...

日越の環境省、企業の温室効果ガス排出量の透明性向上へ (12日)

 日本の環境省は、ベトナム農業環境省とコ・イノベーションのための透明性パートナーシップ(PaSTI)を通じた活動内容に関するオンライン会議を行った。  民間企業の透明性向上に向けて、ベトナムの温室効果ガ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved