![]() (C)MOF, VNExpress, 環境保護税収額(青)と支出額(赤) *単位は10億VND ![]() |
財政省は先ごろ環境保護税収が直近5年間で3倍以上に増額し、2016年には38兆VND(約1770億円)になると発表した。一方で環境保護にかかる支出は9兆VND(約420億円)から12兆2900億VND(約570億円)と微増にとどまり、支出予算のわずか1%、税収の3分の1に過ぎない。
各分野に対する環境保護料の徴収額は排水が2013年の6320億VND(約29億円)から2014年には9340億VND(約43億円)に、鉱物資源採掘は2012年の 2兆1370億VND(約99億円)から2016年には2兆6030億VND(約122億円)に増額した。
国内の環境保護予算のほか、政府は海外から有償無償資金協力を受けており、その額は1993年から現在までに43億USD(約4343億円)に上る。2015年~2016年の海外からの有償無償支援金総額は1億5200万USD(約154億円)。日本政府はこのほど、気候変動対策支援プログラム(第7期)に100億円の円借款を供与することを明らかにした。
同省によると、環境保護にかかる収支予算は基準を満たしているとする一方で、全国786の都市のうち規格に合った排水処理施設を有する都市はわずか40都市と少ない。同省は政府に対し、収入予算の拡大により環境保護に対する支出を増額するために電気、石炭、ガス、ガソリンなどの製品価格を見直すほか、環境保護に関する管理責任体制を明確化するために資源環境省が環境保護分野における経済的・技術的な規定を見直すことを提案している。