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ファム・ミン・チン首相は19日、中国の李克強(リー・クーチアン)首相と電話会談した。
両首相は、ベトナムと中国の関係が各国にとって重要であることを確認し、グエン・フー・チョン書記長と習近平(シー・ジンピン)総書記 兼 国家主席との電話会談で合意に至った重要な共通認識を双方が引き続き具体化していくことの必要性を主張した上で、より高い政治的信頼、より実践的で効果的な協力、より強力な友情・協力で両国関係を新たな発展段階へ導いていくことで一致した。
チン首相は10月1日に迎える中国の国慶節73周年を控え、中国の発展の成果に祝辞を述べるとともに、間もなく開催される中国共産党の第20回全国大会の成功を願った。また、双方が協力して両国間の貿易を安定したバランスの取れた成長へと導くことを提案し、中国に対し、通関手続きの円滑化とベトナムからの輸入の拡大、特にベトナム産の農産物の市場開放を加速し、国境検問所の業務を全面的に復旧して通関能力を向上させ、両国間の協力プロジェクトでの未解決の問題に積極的に取り組むよう要請した。
一方の李首相は、中国の指導者からの挨拶を伝え、投資協力を強化すること、両国間の商用便の運航頻度を増やすことを提案したほか、ベトナム人留学生が中国に戻ることを歓迎するとした。
国境・領土の問題に関して、両首相は、陸上・海上の国境に関する効果的なコミュニケーションチャネルを引き続き維持し、共通認識を増やし、意見の食い違いを適切に処理し、大局を維持することで合意。海の境界画定と協力に関する交渉メカニズムを促進し、東南アジア諸国連合(ASEAN)の加盟国と共に南シナ海行動宣言(DOC)を十分かつ効果的に実施し、国連海洋法条約(UNCLOS)をはじめとする国際法に従う形で南シナ海における紛争の回避を目的とする行動規範(COC)の早期策定に向けて促進することで一致した。
李首相はまた、チン首相とベトナムの他の指導者が近く中国を訪問するよう招待した。