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ファム・ミン・チン首相は13日、越中外交関係樹立72周年(1月18日)に合わせて、中国の李克強(リー・クーチアン)首相と電話会談した。
両首相は電話会談で、前年における両国の協力関係の成果を振り返り、友情、政治的信頼を強化し、包括的な協力を拡大するための方策を話し合った。
チン首相は、両国間の伝統的な友情と包括的な戦略的協力パートナーシップの強化はベトナムの外交政策における最優先事項だとし、両国関係の健全かつ効果的な発展は各国の安定と発展にとって重要であり、地域と世界の平和、安定、協力、発展の維持に役立つとの見解を示した。
一方の李首相は、チン首相の意見に同意し、中国もベトナムとの関係を非常に重要視しているとした上で、 伝統的な友情を深化し、両国の包括的な戦略的協力パートナーシップを継続的に発展し深めていくことを望んだ。
両首相はまた、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が続いているにもかかわらず、2021年の両国間の貿易額が推定で1600億USD(18兆2400億円)超となり、過去最高を記録したことや、中国の政府開発援助(ODA)によるハノイ市都市鉄道(メトロ)2A号線(ドンダー区カットリン~ハドン区間)が2021年11月に運行を開始したこと、新型コロナウイルスワクチン調達の協力を評価した。
越中国境で貨物が滞留している問題について、チン首相は、貨物輸送の需要が特に増えるテト(旧正月)が迫る中、両国間および地域内で安定したサプライチェーンを維持するため、両国が国境管理の対策に積極的に取り組むことの必要性を主張し、中国に対し農産物や果物をはじめとするベトナム産品の輸入を拡大するよう要請した。
これに対し、李首相は、両国間の協力において経済、貿易、投資が重要な分野であるとの考えを示した。これに先立ち、越中国境での貨物滞留問題についてチン首相から書簡を受け取った李首相は、既に同国の関連機関に対し、問題を解決するよう指導した。これにより、貨物の滞留は緩和しつつあるという。
このほか、南シナ海問題についてチン首相は、国連海洋法条約(UNCLOS)をはじめとする国際法に従い平和的な方法により問題を解決することの重要性を主張し、南シナ海における紛争の回避を目的とする行動規範(COC)の早期策定を望んだ。これに対し、李首相はベトナムを含む東南アジア諸国連合(ASEAN)との間でCOCの交渉を加速化させたい意を示し、早期の策定の完了を望んだ。