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商工省によると、2013年年初5か月における国内のビール生産量は、前年同期比+10.9%増の10億リットルに達した。21日付ダウトゥ紙(電子版)が報じた。
このうち、国内ビールメーカー最大手、サイゴンビール・アルコール飲料総公社(サベコ)の生産量は同+7.5%増の5億4560万リットル、ハノイビール・アルコール飲料総公社(ハベコ)の販売量は同+20.0%増の1億8700万リットルだった。
2012年の全国ビール消費量は28億リットルで、このうち、サベコ製品が12億6000万リットルと全体の45%を占めている。しかし、同業者間の競争が日増しに熾烈さを増している中、サベコのシェアも安泰とは言えなくなってきている。このような状況下、サベコとハベコの国内大手ビールメーカー2社は2013年の売上目標を控えめな水準に設定。これには、多くの外国ブランドが国内市場に進出していることが背景にあると見られる。
これまでに、◇カールスバーグ、◇ハイネケン、◇タイガー、◇SABミラー、◇サッポロなどの大手ビールメーカーがベトナムに進出しており、世界最大手のビール生産グループであるベルギーのABインベブも来年末を目処にベトナムへの進出を表明している。
なお、市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、ベトナムの2011年におけるビール年間消費量は約26億リットルで、2位以下に大きく差をつけて東南アジア地域トップに立っている。