ベトナム労働総連盟の調査によると、労働者の平均月収は前年調査に比べて+1.4%増の553万VND(約2万7000円)で、平均基本給は前年比+4.24%増の467万VND(約2万3000円)、1世帯あたりの毎月の平均生活費は738万VND(約3万6000円)となっている。
この平均基本給は、2018年の一般労働者向け地域別最低賃金の平均334万VND(約1万6300円)を約39.8%上回っていることになる。一方で、一部の労働者は今もなお基本給が地域別最低賃金を下回っている。
労働者は、基本給に加えて残業手当や勤勉手当、その他の手当、給付金などを得ることで収入を増やしているため、月収が基本給よりも平均して18.4%ほど高くなり、基本給が月収の84.4%を占めている。
月収と生活費の関係では、「なんとか生活できる」と答えた割合は43.7%(前年調査から▲7.6%減)、「生活に余裕があり貯金もできる」は17.4%(同+1.3%増)、「生活が厳しく倹約が必要」は26.5%(同+5.8%増)、「生活するのに不十分」は12.5%(同+0.5%増)となっている。
収入の満足度についての質問では、「満足」と答えた割合は17.2%(前年調査から▲5.5%減)、「まあまあ満足」は65.7%(同+13.3%増)、「不満」は17.1%(同▲7.8%減)だった。
今回の調査は全国25省・市の各業種の企業150社に属する労働者約3000人を対象に労働組合研究所が実施したもので、労働者の生活や支出、収入、給与、労働状況について調べている。