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- 前期比+6%上昇の1m2当たり約44万円
- 新規発売の物件は高級セグメントに集中
- 中古分譲マンションは価格上昇が緩やか
不動産仲介大手CBリチャードエリス(CBRE)ベトナムによると、2025年4~6月におけるハノイ市の新築分譲マンションの平均価格は1m2当たり7900万VND(約44万円)となり、前期比で+6%、前年同期比では+33%の大幅な上昇を記録した。
同期に新たに発売された物件は高級セグメントに集中しており、販売価格は概ね1m2当たり7000万VND(約39万円)を上回った(付加価値税・保守メンテナンス費・割引を除く)。特に旧ハドン区や旧ホアンマイ区のエリアはこれまで1m2当たり4000万~5000万VND(約22万3000~28万円)が主流だったが、現在では1m2当たり7000万VND(約39万円)超の新規物件が登場している。
中古分譲マンション市場は価格上昇がやや緩やかで、平均価格は1m2当たり5000万VND(約28万円)、前期比+1%、前年同期比では+15%の上昇だった。
4~6月の新築分譲マンション販売戸数は5180戸、1~6月期は9130戸となっている。
土地代や法的手続きの費用、建設費など開発コストが高水準となっているため、低価格物件の供給が困難な状況にある。
住宅のコスト構成では、土地代が全体の25~50%を占め、市中心部の好立地では40~50%に達する。このほか、法的手続き費(5~15%)、資金調達コスト(5~10%)、建設コスト(建設資材、機械、人件費)などがある。
これにより、中心部の価格帯は1m2当たり5000~7000万VND(約28万~39万円)、郊外は1m2当たり3000~4000万VND(約16万8000~22万3000円)が相場となっている。