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ファム・ミン・チン首相は26日、東北部地方クアンニン省モンカイ市ハイソン村(xa Hai Son, TP. Mong Cai)のポーヘン中越戦争英雄烈士慰霊碑(Dai tuong niem cac anh hung liet sy Po Hen)を訪れ、中国軍と戦い犠牲になった人々に線香を手向けた。
「第三次インドシナ戦争」とも呼ばれる中越戦争は1979年2月17日に始まり、中国軍がベトナム北部の国境のほぼ全域を侵攻した。ポーヘン国境検問所の軍人と、ハイソン農場、モンカイ貿易の従業員は、領土を守るために粘り強く戦い抜き、中国軍に多大な損失を与えた。
首相率いる代表団は、無限の敬意と感謝の気持ちを込めて、国境警備隊と住民の不屈の伝統を振り返った上で、領土の主権と国境の安全を守り、ベトナムと中国の国境の平和・安定・協力・相互発展に向けて努めていくことを誓った。
またチン首相は同日、クアンニン省に常駐する国境警備隊、国境地域の少数民族、貧困層のもとを訪問し、テト(旧正月)用の商品を贈った。
モンカイ国境検問所への訪問では、モンカイ市のトップらから新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策や経済社会状況の報告を、また同市の国境警備隊や警察、税関機関などからそれぞれ業務の報告を受けた。
首相はこの席で、独立・自主・平和・協力・発展に向けた外交政策を堅持し、外交関係の多様化と多国間化、国際統合を推進し、国際社会で信頼性の高いパートナーとしての役割を果たしていくというベトナムの一貫した方針を改めて主張し、平和的な手段により国の独立・主権・領土の完全性を守ることの重要性を主張した。
首相はまた、関連機関に対し、相互の正当な権利と利益を尊重しながら中国側の関連機関と密接に連携・協力し、政治的安定、社会秩序・安全保障を維持し、国境を越えた犯罪の取り締まりを効率化するよう指導した。
中越戦争は1979年3月16日に終戦したが、中国はその後もベトナムの国境地域の一部を占有。両国の国境での武力紛争は終戦から10年以上も続き、米国による経済制裁と相まってベトナム経済に長期的に大打撃を残した。ベトナムの同盟だったソビエト連邦の崩壊に伴い、越中の外交関係は1991年になってようやく正常化された。