北中部クアンビン省クアンチャック郡カインホア村キンニュアン地区在住のファム・バン・フォンさんという男性は、同地区の幹部職員らが2007年8月に発生した洪水被害に対する見舞金を着服したとして訴えを起こした。
キンニュアン地区ではこの洪水でフォンさんの家族を含め5世帯が家を失ったため、クアンチャック郡人民委員会から1世帯に付き1000万ドン(約6万5000円)の見舞金を支給されることになった。ところが、実際には同地区の幹部職員らが見舞金のうち700万ドン(約4万5000円)を差し引いたため、被害家族には300万ドン(約2万円)しか支給されなかったという。
この問題について同地区のファップ地区長は、差し引いた700万ドンは自分を含め地区の党幹部や警察官などへの手当てとして1人68万ドン(約4000円)ずつ配ったとしている。 また、同地区長と党幹部が親せきや身内に総額4964万ドン(約33万円)の見舞金を支給していたことも分かっている。