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4~9人乗り乗用車に消火器の設置を義務付ける公安省の通達57号/2015/TT-BCAが6日に施行されたことを受けて、小型消火器の需要が急増し、価格がうなぎ登りに上昇している。
ホーチミン市にある消火設備専門店では、中国製の小型消火器の売れ行きが一番良いという。重さ1kgの粉末消火器の販売価格は1本あたり約20万VND(約1050円)で、以前と比べて2倍上昇している。
しかし、交通運輸省傘下の登録検査局では、4~9人乗り乗用車の消火器の検査に関する規定が未だ整備されていないことから、同局は消火器の検査を依然として実施していない。また、公安省は、消火器を設置していない4~9人乗り乗用車に対して当面処分しない方針を明らかにしている。
また、登録検査局によると、2015年5月時点で全国の4~9人乗り乗用車の台数は95万1811台に上り、このうちハノイ市で26万6484台、ホーチミン市で19万3804台が登録されている。ホーチミン市の登録検査機関によると、同市で消火器を設置済みの4~9人乗り乗用車は全体の半分を占めるに過ぎないという。
国産及び輸入の4~9人乗り乗用車は、消火器を設置するスペースのない設計が殆どだ。更に、長期間にわたり屋外に駐車した場合、車内の温度が70~80度に上昇し、それが原因で消火器が爆発する可能性もある。これに関して、メコンデルタ地方ティエンザン省チョガオ郡で16日、4人乗りの乗用車に設置された消火器が爆発したとの報告がある。