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ハノイの旧市街や路地裏の生活を好む外国人たち

2024/06/02 10:16 JST配信
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 しかし、古い建物は老朽化が進んでいて壁が剥がれているようなことも多い。宿泊客が快適に過ごせるよう内装を改修しなければならず、費用がかかるため、宿泊料金も1泊80万~150万VND(約4900~9200円)とかなり高くなってしまうのだという。

 それでも、2023年10月以降の宿泊客の数は例年に比べて2倍に増え、ニュンさんが管理している物件の90%以上は常に貸し出し中だ。

 宿泊客の約70%は18~29歳で、米国人、カナダ人、ロシア人、フランス人、韓国人が多い。ほとんどがデジタルノマドやフリーランスで、数週間から数週間の長期滞在者となっている。

 「ゲストは宿泊人数によりホテルのように部屋が分かれてしまうこともなく、7~8人の一家でも一緒に滞在することができます」とニュンさん。

 宿泊する際は、決まった時間にごみを出す、外出時は門の鍵を閉める、夜は騒がしくしないなど、住民のルールに従わなければならない。こうすることで、欧米人の宿泊客も地元住民と同じような生活を体験することができるのだ。

 ハンルオック通りでホステルを管理しているニャット・ホアンさん(男性)は、2021年に実家の2階と3階を改修し、民泊用に貸し出すことにした。1階は両親の住まいだ。6~7部屋あり、それぞれに二段ベッドを置いて、1部屋あたり6~8人が宿泊できる。

 2024年1~3月期に、ホアンさんのホステルは常に満員だった。宿泊客のほとんどが数週間から数か月の長期滞在者で、旧市街の現地の人々との共同生活も楽しみたいという人たちだ。

 一方で、皆が皆、こういった生活になじめるというわけでもない。ドイツ人のアンナさん(女性・24歳)は、ホアンキエム区ハンバック街区ハンベー通りの路地裏の奥にある民泊に数日滞在した後、チェックアウトすることにした。アンナさんは、「日の光も入らないし、周りも狭くて安全じゃないような気がして。こういう空間は、数時間の体験ならいいんじゃないでしょうか」と語った。

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