ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ホーチミン:大音楽家チン・コン・ソンの名を通りに命名、戦争終結から40年

2015/01/01 09:00 JST配信
(C) tcs-home,VNexpress, 若き日のチン・コン・ソン
(C) tcs-home,VNexpress, 若き日のチン・コン・ソン 写真の拡大.

 ホーチミン市人民委員会はこのほど、9区と12区の正式名がまだ付けられていない31の通りの新しい名称を決定した。ベトナムでは通りに歴史上の偉人や国に貢献した人物の名を付けることが多いが、今回新たに付けられた名前の中に、2001年に亡くなったベトナムの国民的音楽家チン・コン・ソンの名が含まれている。

 決定によると、9区にある8つの通りには、チン・コン・ソンのほか、数々の文学作品を残したグエン・ディン・ティ(1924–2003)、詩人スアン・クイン(1942-1988)、詩人で音楽家のジエップ・ミン・トゥエン、フイ・カン(1941-1997)、音楽家のファム・チョン・カウ(1935-1998)、「舞台の女王」と称された女優タイン・ガー(1942-1978)、カイルオン(ベトナム南部の古典芸能)歌手ウット・チャー・オン(1919-2001)と、いずれも20世紀後半に活躍した芸術家の名が冠される。

 中でも、ベトナム戦争終結から40年を迎える2015年、チン・コン・ソンの名が通りに冠されることは大きな意味があるといえよう。ソンは国民から最も敬愛されている音楽家で、600以上の楽曲を残した。日本でも加藤登紀子や天童よしみなどがソンの代表作「雨に消えたあなた(美しい昔)」(越名:Diem Xua)を歌っている。

 チン・コン・ソンは反戦歌を多数作曲しており、海外では「ベトナムのボブ・ディラン」と呼ばれていた。1972年に南ベトナム政府によりソンの楽曲は発行禁止処分に。1975年の南北統一後もソンの過去の作品は禁じられ、ソン本人も再教育キャンプに送られた。1986年以降、ドイモイ政策開始と共にようやくソンの楽曲も徐々に解禁され、現在まで歌い継がれている。

 なお、12区の23の通りには、「ベトナム英雄の母」として知られるハー・ティ・キム、レー・ティ・ニョー、ハー・ティ・ケオなどの名が付けられた。

【関連記事】

国民的音楽家チン・コン・ソンの墓、サイゴンから故郷フエに移転へ (2019/04/05)
国民的音楽家の故チン・コン・ソンの人生を映画化、21年公開予定 (2019/04/03)
加藤登紀子さん、故チン・コン・ソン生誕80年音楽祭に出演―4月開催 (2019/03/05)
国民的音楽家の故チン・コン・ソン生誕80周年、幻の楽曲発売 (2019/03/04)
大女優タイン・ガー殺害から40年、「舞台の女王」の人生をたどる【後編】 (2018/12/16)
大女優タイン・ガー殺害から40年、「舞台の女王」の人生をたどる【前編】 (2018/12/09)
国民的音楽家の故チン・コン・ソン楽曲ライブ、宗像市で開催 (2017/09/26)
ホーチミン:歴史的人物の名を冠した通り名の改称・修正を検討 (2016/09/19)

[Trung Son, VNexpress, 5/1/2015 21:31 S].  © Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
世界のベトナム人街を訪ねて【ヤンゴン編・前編】 (10:30)

(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は

アジア最高のリゾート、ベトナムから47部門に選出 WTAの25年版 (3日)

 世界の観光業界の「オスカー」とも称される「ワールド・トラベル・アワード(World Travel Awards=WTA)」は、アジアの観光をリードするホテルやリゾート、航空会社、旅行会社などを選出した2025年版のリストを...

ハノイ:ミニ博物館「トラム6号線」、乗客を時間旅行に誘う (3日)

 ハノイ市バーディン街区のチュックバック湖周辺にあるミニ博物館「トラム6号線(Tuyen tau dien so 6)」は、訪れた乗客を時間旅行に誘ってくれる体験型の歴史博物館だ。ここでは、ハノイ市の歴史や文化を体験し...

25年12月ベトジョー記事アクセス数ランキング (2日)

 VIETJOベトナムニュースが2025年12月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:12月19日、全国で234案件を一斉に着工・竣工 総額20兆円

25年12月ベトジョー記事10選:国会閉幕、234案件着工・竣工など (2日)

 12月は、第15期(2021年~2026年任期)国会の最終会期となる第10回会議が閉幕しました。今国会では、人口法や改正個人所得税法、人工知能(AI)法など51本の法律が可決されたほか、39本の決議が採択されました。 ...

ベトナムの25年Google検索キーワードトップ10:総合編 (1日)

 インターネット検索大手の米グーグル(Google)は、前年に比べて2025年にトラフィック数が急増した検索キーワードのトップ10「Year in Search 2025」を発表した。  ベトナムにおける2025年の「総合」ランキン...

ベトナムの25年Google検索キーワードトップ10:ニュース編 (1日)

 インターネット検索大手の米グーグル(Google)は、前年に比べて2025年にトラフィック数が急増した検索キーワードのトップ10「Year in Search 2025」を発表した。  ベトナムにおける2025年の「ニュース」ラン...

地場CTグループ、ASEAN最大級の低空経済センターを建設へ (12/31)

 地場CTグループ(CT Group)はこのほど、低空経済(Low Altitude Economy=LAE)の中核拠点となるセンターへの投資計画を発表した。  同センターの投資総額は約6兆VND(約360億円)、延べ床面積は約50万m2で、ホ...

ホーチミン市初の自転車専用レーンが完成、12月31日に運用開始 (12/31)

 ホーチミン市ビンチュン街区(旧トゥードゥック市)のマイチート(Mai Chi Tho)通りに建設されていた自転車専用レーンが約2か月の工期を経て完成し、12月31日に運用を開始した。同市では初の自転車専用レーンとな...

クリエイト・キャピタル、ソブリンAIデータセンター網構築へ (12/31)

 クリエイト・キャピタルベトナム[CRC](Create Capital Vietnam)と米国サンフランシスコに拠点を構えるハイメーカー(HAIMAKER)は、ベトナム国内で総出力100MW規模のソブリン人工知能

未成年犯罪者に電子監視装置の装着義務、新政令 (12/31)

 未成年犯罪者に対する電子監視措置と社会復帰支援を規定する政令第333号/2025/ND-CPでは、未成年者が罪を犯した場合、電子監視装置の装着を義務付けると規定している。  同政令は2026年1月1日に施行される...

通話アプリ「Zalo」、利用規約改定で批判相次ぐ 当局が調査へ (12/31)

 商工省傘下の国家競争委員会は29日、通話やメッセージング、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のマルチプラットフォーム「ザロ(Zalo)」を運営する地場総合インターネットメディア運営大手

25年外交総括、経済外交で協定など約350件合意 (12/31)

 国際情勢が不安定化する中、ベトナムの経済外交は2025年に約350件の協定・コミットメントに合意した。これは、29日にハノイ市で開かれた2025年外交分野総括会議で発表されたもの。会議にはファム・ミン・チン首...

地場スタートアップのサオラテック、ドローンでの輸送実証に成功 (12/31)

 ドローン技術を手掛ける地場スタートアップのサオラテック(Saolatek)は29日、携帯端末販売を展開するジードンベト・テクノロジー(Di Dong Viet Technology)と連携し、ホーチミン市のサイゴンハイテクパーク(SHT...

農業環境省、農産物トレーサビリティシステムをお披露目 (12/31)

 農業環境省はこのほど、ベトナム農産物トレーサビリティシステムのお披露目式典を開催した。同システムは、農林水産物の生産・加工・輸送・流通のすべての過程で原産地情報の記録・管理・検索を可能にするデジ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2026 All Rights Reserved