ベトナムニュース総合情報サイトVIETJO [ベトジョー]
 ようこそ ゲスト様 

ドイツ、ベトナムの新仕様パスポートを公認 ビザ発給も再開

2022/08/17 06:24 JST配信 (2022/08/22 11:28 JST最終更新)
(C) vnexpress
(C) vnexpress 写真の拡大.

 ドイツ、チェコ、フィンランドのシェンゲン圏3か国の当局が、7月1日から発給が始まったベトナムの新デザインの一般旅券(パスポート)の使用を認めていない問題で、ドイツ外務省は「出生地」を追記済みのパスポートについて査証(ビザ)を発給する旨の外交文書をベトナム側に送付した。在ドイツ・ベトナム大使館が15日に明らかにした。ただし、複数年の滞在が可能なCビザについては、新たな通知があるまで引き続き発給を一時停止する。

 これに先立ち、ドイツ、スペイン、チェコ、フィンランドのシェンゲン圏4か国が、ベトナムの新パスポートに「出生地」が記載されておらず、管轄機関による本人確認が難航しているとして、所持者に対し、ビザの発給を一時停止すると発表していた。

 スペインは後日、新デザインのパスポートが国際民間航空機関(ICAO)の基準に従ったものと確認した上で、使用を認めると改めて発表した。ただし、ビザ申請者は手続きの際にパスポートだけでなく、「出生地」を証明する身分証明書を提出しなければならない。

 「出生地」はシェンゲン協定加盟国26か国に入国する際に本人確認の必須情報となっている。「出生地」の無記載を理由にパスポート所持者にビザの発給を引き続き一時停止しているのは、チェコとフィンランドの2か国となっている。

 この問題をめぐり、公安省は国民の便宜を図るため、新デザインのパスポートに「出生地」の欄を追加する方針。暫定的な解決策として、新デザインのパスポートの所持者は必要に応じて、公安省傘下の出入国管理局(A08)、または在外ベトナム外交機関に連絡し、出生地の追記を依頼する。抜本的な対策としては、公安省は関連機関と協力し、新デザインのパスポートに「出生地」を記載する形で法律を改正する。

 なお、ICAOのガイダンスによると、パスポートの必須情報には、◇パスポートの種類、◇氏名、◇パスポート番号、◇国籍、◇生年月日、◇性別、◇パスポートの有効期限が含まれる。出生地などのその他の情報は国によって異なり、必須情報としては扱っていないが、ICAOは各国に対し、パスポートへの出生地の記載の有無について慎重を期すよう勧告している。

【関連記事】

ドイツ、ベトナムのパスポート所持者に対する複数年ビザの発給再開 (2023/02/20)
出生地欄を追加したパスポートの発行を開始 (2023/01/04)
新デザインのパスポートに出生地欄を追加へ、国会が決議採択 (2022/11/17)
新仕様パスポートに「出生地」欄を追加、15日から 公安省 (2022/09/14)
チェコなど欧州4か国、出生地追記済みの新仕様パスポートを公認 (2022/09/09)
米国、ベトナムの新パスポート所持者に出生地証明を要求 (2022/08/16)
フィンランド、ベトナムの新仕様パスポートへのビザ発給を一時停止 (2022/08/12)
スペイン、ベトナムの新仕様パスポートを公認 ビザ発給も再開 (2022/08/09)

[VnExpress 20:16 15/08/2022 / Tuoi Tre 20:43 15/08/2022, A].  © Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved. 
※VIETJOベトナムニュースは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。 免責事項
新着ニュース一覧
ホーチミン:メトロ2号線、約200m延伸 メトロ1号線と接続 (6:58)

 ホーチミン市人民委員会は、同市都市鉄道(メトロ)2号線(ベンタイン~タムルオン間)について、路線計画および関連施設の位置の調整方針を承認した。調整後のメトロ2号線は、ベンタイン駅側に約200m延伸し、メト...

商工省、トレーサビリティ管理システム運用開始 (6:18)

 商工省は23日、製品情報の透明化や消費者保護、企業の持続的発展の支援を目的として、公式ウェブサイト<www.verigoods.vn>でトレーサビリティ管理システムの運用を開始した。  同システムは

ホーチミン:豚肉を化学薬品で「牛肉」に偽装、7人逮捕 (5:54)

 ホーチミン市警察は、豚肉を化学薬品で加工し、「牛肉」として販売していた大規模な偽装食肉の製造・流通ルートを摘発したと発表した。  同ルートの7人が食品の偽装・販売容疑で逮捕された。このうち、レ・...

ホーチミンの路上のライター修理店、愛好家の駆け込み寺 (21日)

 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロン街区グエンチーフオン通りを訪れた。男性は、ファム・バン・コーさん(男性・72歳)の店である、古びて傾...

VIETJOベトナムニュース、2026年ベトナム祝祭日カレンダー公開 (5:40)

 VIETJOベトナムニュースは、毎年ご好評をいただいております「ベトナム祝祭日カレンダー」の2026年版を公開いたしました。  このカレンダーは、ベトナム

ゲアン省:絶滅危惧種のアジアゴールデンキャットを初めて撮影 (4:29)

 北中部地方ゲアン省のプーホアット自然保護区の責任者であるグエン・バン・シン氏は17日、生きた野生のアジアゴールデンキャット(ベトナム語名:ベオルア=Beo lua、学名:Catopuma temminckii)の姿をカメラト...

地場PC1グループ、日本ハイフォン工業団地の第2期を着工 (4:22)

 北部紅河デルタ地方ハイフォン市で19日、日本ハイフォン工業団地(旧称:野村ハイフォン工業団地)の第2期の起工式が行われた。  同プロジェクトは、第1期の拡張事業にあたり、国内トップブランドの電力工事業者

進和、ベトナム現地法人をハノイに設立へ (3:12)

 金属接合・産業機械関連商品・製品の販売などを手掛ける株式会社進和(愛知県名古屋市)は、ベトナム現地法人をハノイ市に設立する。  進和は、2000年に設立したタイ子会社の進和インテック(SHINWA-INTEC)と...

ハノイ:ホアンキエム湖周辺でカウントダウンイベントを開催 (2:09)

 ハノイ市人民委員会はこのほど、2026年のカウントダウンイベント開催を承認した。カウントダウンイベントは、2025年12月31日(水)午後7時から2026年1月1日(木)午前0時まで、ホアンキエム街区ドンキンギアトゥッ...

25年GRDP成長率、ホーチミン+8.3% ハノイ+8.5% (23日)

 2025年におけるホーチミン市の域内総生産(GRDP)成長率は+8.3%と推定され、ベトナム経済の牽引役としての地位を引き続き示した。これは先般開かれた同市共産党委員会の会議で発表されたレポートの中で明らかに...

国際金融センターの設立発表、ホーチミンとダナンの2拠点 (23日)

 ファム・ミン・チン首相は21日、国際金融センター(IFC)の設立を発表した。この設立は、世界の資本や技術、人材を呼び込み、経済成長と国際統合を加速させる制度改革の節目となる。  IFCはホーチミン市と南...

地場ドジ、ハイフォンで75階建ての北部最高層ビルを着工 (23日)

 地場ドジ・ジュエリー(DOJI Group)は19日、北部紅河デルタ地方ハイフォン市で複合区「ドラゴン75コンプレックス(Dragon 75 Complex)」を着工した。同プロジェクトのハイライトとして、75階建ての高層ビルの建設...

ホーチミン:ガソリンスタンドでの振込決済が拡大 (23日)

 ホーチミン市内のガソリンスタンドでは、QRコードを使った振込決済が拡大しており、給油時の利便性向上や待ち時間の短縮につながっている。  市内の多くのガソリンスタンドで給油機にQRコードが掲示されて...

シンガポールの市場調査会社、ベトナムオフィス開設 (23日)

 海外市場調査や海外事業伴走支援などを手掛けるシンガポールのグローバルアングル(GLOBAL ANGLE)は、ハノイ市に新たなオフィスを開設した。  新オフィスの開設は、クライアントやパートナーにきめ細やかな...

ベトナム、貿易規模で世界トップ15入り 輸出入額が過去最高に (23日)

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高を更新した。これにより、ベトナムは貿易規模で世界トップ15に入り、東南アジア地域では第2位となった。こ...

©VIETJO ベトナムニュース 2002-2025 All Rights Reserved