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- 広範囲で家屋や農地、インフラに被害発生
- ゲアン省で2人死亡、3省で8人負傷
- 現在も各地で被害の詳細を調査中
農業環境省傘下の堤防管理・自然災害防止局によると、台風3号(アジア名:ウィパー、日本では台風6号)の影響により、23日午後6時までに全国で10人が死傷し、広範囲で家屋や農地、インフラに被害が発生した。
人的被害について、北中部地方ゲアン省で2人が鉄砲水と土砂崩れにより死亡し、同省で4人、北中部地方タインホア省で1人、南中部地方ラムドン省で3人の計8人が負傷した。
家屋の被害について、ゲアン省とタインホア省を中心に687軒が損壊した、または屋根が吹き飛ばされ、3351軒が浸水した。
農業の被害について、北部紅河デルタ地方ニンビン省、タインホア省、北部紅河デルタ地方フンイエン省を中心に8万9716haの稲作地が冠水した。
交通インフラへの被害については、タインホア省の国道・省道63か所で土砂崩れが発生したほか、ゲアン省の150か所で冠水・土砂崩れが発生し、吊り橋3本が流された。
タインホア省では、豪雨により水道施設が浸水した。マットソン浄水場を含む複数の施設が稼働を一時停止し、近隣地域で一時的な断水が発生した。
ラムドン省では、竜巻を伴う豪雨で多数の家屋や温室が被害を受けた。3軒が全壊、74棟が一部損壊したほか、農作物6.2ha、温室・ビニールハウス19.8haが損傷を受けた。また、電柱18本が倒壊し、自動車3台とバイク1台が破損した。
現在も各地で被害の詳細が調査されている。
同局は今後も予断を許さない自然災害への備えとして、関係省庁や自治体に対し、堤防や貯水湖、農業、インフラの安全確保を徹底するよう求めた。特に、カー川流域の洪水やバンベー水力発電所の安全管理、ハノイ市ダーフック村とフックロック村の堤防の亀裂・陥没への対応が求められている。