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ベトナム人のイスラム教徒が迎えるテト

2020/01/26 03:05 ICT配信

 ハノイ市ドンアイン郡ボンラー村(xa Vong La, huyen Dong Anh)では、テト(旧正月)が近付くと人々は桃の木とキンカンの木を家に運び入れ、ラーゾン(la dong)の葉っぱを柱にくくって乾かし、子供たちは新しい服を身に着ける。

 しかし、ブー・ティ・ブイさん(女性・42歳)の小さな家だけはテトらしい雰囲気がみられない。ブイさん一家は村で唯一のイスラム教徒だからだ。

 ブイさんは2009年にサウジアラビアで働いていたときにイスラム教に改宗した。ブイさんは、嘘をついたり他人を中傷したりせず、神聖な生活を送れるよう導いてくれると感じ、イスラム教徒になった。

 イスラム教徒は自分の宗教以外の正月を祝うことが認められていないため、ブイさんの家族もテトに備えて何かすることはない。それでも、「ある程度」はベトナムのテトの空気を味わう。

 テトになると毎年、ブイさん一家は鶏肉、羊肉、牛肉を使った約10kgもの料理を持って、東北部地方フート省の故郷に帰る。「私たちは豚肉を食べませんし、他の家畜や家禽もムスリムの手によって決まりに沿って屠殺されたものしか食べません。野菜や魚介類は普通に食べることができます」。

 新年は、ブイさんも両親や親戚に少しのお金を渡すが、「お年玉(li xi=リーシー)」とは呼ばない、単なる訪問時の「お見舞金」のようなものだ。「バインチュン(banh chung=ちまき)も作りますが、ただ食べる楽しみのために作るんです」とブイさんは語る。

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